フィンランドから日本入国【関空入国審査編】




 

前回の記事【フィンランドから入国 陰性証明書】のつづき

フィンランドを17時半に出発した飛行機は、予定時刻よりも30分ほど早く関空に到着した。

飛行機から降りるとすぐに陰性証明確認コーナーがあった。

陰性証明書確認は今回一番緊張する瞬間だった。“強制送還”という言葉が頭の中でグルグル回っていた。

イスが用意されていて、座って手続きができた。10人くらいは同時にチェックできるようになっており、それぞれに職員が一人配置されていた。

職員のほとんどは20代ぐらいの若い女性が多かった。ほぼ中国人、韓国人の日本語堪能な人たちで構成されていたと思う。

職員の人たちが、“アニョン~”と韓国語で息子に話しかけてくれた。

私はもっと殺伐とした雰囲気を想像していて、何か一つでもミスがあればそれを指摘されて

“これ間違ってます。入国できません”と言われると思っていた。あと、日本人が、機械的に事務的に処理するのだと想像していた。

まさか、こんな可愛い女の子たちが丁寧に優しく書類を確認してくれるとは。

さて、私が陰性証明書で不安だったことは、

・息子の名前がパスポートと、証明書で異なること。

息子のパスポートには、私の苗字の後に、括弧書きで父親の苗字が書いてあるが、陰性証明書では私の苗字のみ。

→ 結果 何も指摘されなかった。


・陰性証明書の交付年月日のこと(前回のブログ参照)

→ 結果 検体採取日と交付年月日が同じでも大丈夫。結果判明日と交付年月日が同じでも大丈夫。Mediplussiの最初に作ってくれていたので結局あっていた。


病院オリジナルの陰性証明書も一緒に渡したけれど、それは特別に確認されなかった。これって誰でも厚労省のフォーマットで作成できるんじゃ…

陰性証明書の確認は何も問題なく済んだ。

乳幼児が陰性証明取得の対象になるかどうかは、ネットにはこれといった答えはなかった。余計な不安は持ちたくなかったので、取得しておいた。

そこのブースでは、文書(長文)を読んでサインする必要があった。たしか、携帯のレンタルについて状況に応じて承諾します、みたいな内容とか。

なんせ、機内でろくに寝ておらず時差ボケで(フィンランドの夜中3時)頭も回らず、

緊張した状態で、長い文章を読むのはなかなか大変だった。外国人職員の人に“ここの文章、どういう意味ですか”と聞いた始末。

最後に、首からかける名前ホルダーをもらった。赤はワクチン未接種で、黄色は接種済み(逆だったかも)。息子の分と合わせて赤と黄色2つもらって首にかけた。

空港内はけっこう蒸し暑いので薄着で十分だった。

このあとにも色んなブースがあった。

PCR検査、QRコード読み取り、誓約書提出、スマホのアプリ設定、PCR検査結果待ち場・・・他にもあったような気がするけれど。


PCR検査

唾液サンプルを入れる容器をもらった。息子は鼻咽頭採取をお願いした。

唾液サンプルの取り方を説明してくれる人も、容器をくれた人もみんな外国人職員だった。心なしか日本語力が、陰性証明書コーナーの時より低かったような気もした。

唾液サンプル採取場は、10箇所ほど区切られていた。それぞれのブースにサンプルの取り方、梅干し&レモンの写真が貼ってあった。

私もそのうちの一つのブースに入り唾液サンプルを採取した。息子は後ろでベビーカーに座って私の後ろ姿を見ている。サンプルの取り方のところに、おじさんが唾液を採取する写真と共に説明が書かれていた。なんかもうちょっと違う人の採取例が良かったなと思いつつ、採取する。息子はきっと、“お母さん、壁に向かって何やってんだろうな”と思っていたことだろう。


誓約書提出

私の記入した誓約書を綿密に確認する職員2人。

機内の座席の位置も確認される。

大丈夫かな、と不安に思っていると、


“お母さん!メッチャ綺麗な字書くネ😉”


空港内をグルグル歩きまわって、疲れも溜まってきた。

スマホのアプリ設定

若い男の職員の人が丁寧に説明してくれた。その時、私の携帯を操作しグーグルマップの機能で位置情報について何か設定していた。

もう私は疲れていたので勝手にやってくれ。と思っていたので、何を設定されていたのか分からない。でも普通に考えると、自分の携帯を知らない人が設定変更するのって嫌だなと思った。息子もぐずり始め、アプリの説明を色々してもらえるものの、心ここにあらず。

ワクチン証明提出

フィンランドで印刷しておいたワクチン証明を提出した。

隔離を14日から10日に短縮する予定はなかったけれど、まあもしかしたら短縮することもあるかもと思って、提出しておいた。ちなみに、子供がワクチン未接種でも、親が接種済みなら10日に短縮できるそう。(2021年10月現在)

あの最初に首からかけられた名前ホルダー。黄色が赤色に変えられた。

赤色ってワクチン未接種じゃなかったっけ?そもそもなぜワクチン打ったかどうか区別するんだろう?と思いながら、赤色の名前ホルダーを2つ首からさげていた。もうどうでも良かった。

PCR検査の結果待ち場

息子が鼻咽頭採取だったためか、普通の人より時間がかかっていた。同じ便に乗っていた他の子ども達のもまとめて採取にかけていたのか、一気に鼻咽頭の結果がでた。陰性だけど、赤紙をもらった。


その他もろもろ

名前ホルダーを返却、おなじみの入国審査へ向かった。パスポートにスタンプを押してもらい、スーツケースを受け取りに行った。

ここまで時間は午前10時すぎ。8時半に到着してから1時間半かかった。

検査結果に30分くらい費やしていた気もする。それでも各ブースで順番待ちもなく、スムーズだった方だと思う。

さすが関空、スーツケースは1時間半ベルトコンベアで回り続けてはおらず、ちゃんとまとめて置いてあった。

そこへやってきた麻薬犬。スーツケースやベビーカーを嗅いでいた。

息子に犬が来たことを知らせる気力もなく、好きに嗅いでくれ。と思うだけ。

そして最後に黄色の税関申告書。よくあの書類数十枚の中でなくさなかったなと思う。


まとめ

・ベビーカーがなかったら、途中で力尽きていた。

・対応職員、みんな優しかった。若かった。

・みんな白のワイシャツに、黒のパンツをはいていた。

・やたら職員が多かった。私と息子しかいないのに、職員10人位いたブースもあった。

・ネットで恐ろしい情報がまわっていたので怖かったけれど、日本入国そこまでハードルは高くないのかも。日本人の入国のみだったら。

・ヴァンター空港のカウンターでは、陰性証明書のチェックがあった。



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