2021年10月より、フィンエアーのヘルシンキ関空便が週3で復活した。
8ヶ月の息子と一緒に、日本に一時帰国することを決めた。
2021年10月現在、フィンランドから日本に入国するには、
現地出発72時間以内のコロナ陰性証明書が必要。
この陰性証明書の不備により、搭乗拒否や強制送還など悪い噂を聞いていたので、
どうやって日本の望む陰性証明書を得られるかが問題だった。
日本の望む陰性証明書とは、
・厚労省指定の陰性証明書フォーマット
・PCR検査に限る。簡易検査は不可。
・PCR検査の方法も限られている。
・医師等の署名、医療機関のハンコが必要
・証明書の修正テープ、二重線消しは不可(多分)
・乳児も検査対象
・紙媒体
さて、こんな条件を満たす医療機関がフィンランドにあるのだろうか。
フィンランド大手のプライベートクリニックといえば、
Mehiläinen, Aava, Terveystalo
これらの機関では、日本版・陰性証明書に対応していると聞いた。
MehiläinenとAavaはたしか一人200€はしたような。
Terveystaloは、フィンエアーと提携して割り引きがあった。
なのでTerveystaloに問い合わせをしたところ、
・日本の陰性証明書に対応している
・検査結果がでたら、医者の診察を予約して、そこで日本の
フォーマットに記入する
この、“医者の診察”というのがクセものだった。
というのも、Terveystaloのページによると、
医者の証明書代46.5€ + 診察代
診察代は20分以内で69.5€もする。
つまり、Terveystaloで陰性証明書を作ろうとすると、
検査代(149€)+紙代(10€)+医者の証明書代+診察代
=275€ かかる。
私は二人分必要だったので、550€ほどかかる計算になってしまった。
ちなみに、厚労省は必ずしも医師のサインでなくても看護師でも良いとしている。
このことをTerveystaloに伝えたら、看護師診察でもOKと回答が返ってきた。
それでも看護師診察も、20分で36.5€かかる。
もう一つTerveystaloを辞めた理由は、
検査場と、結果受け取り場が違う場所にあることだ。
家の近くのTerveystaloは、受け取りには対応していなかった。
なので二駅離れたTerveystaloへ行く必要があった。
なんとなく場所がかわることによって、情報が共有されない気がしたので、
Terveystaloはあきらめた。
そこで私が知ったのはヘルシンキMalmiにある、Mediplussi
ここへ問い合わせたところ、
・検査代100€、日本書式代20€
・紙媒体も料金に含まれる
・日本書式へは手書き
・病院オリジナルの紙の証明書も渡せる
・検査と受け取り場所は同じ
・書式に間違いがあれば訂正可能
・土曜日の夕方のフライトなら、金曜日に検査、土曜日当日に受け取りも可能
・結果は翌日12時までにSMSで届く
・検体採取方法は、nasopharyngeal swab(鼻咽頭ぬぐい液),
・検査方法は、RT-PCR法
Mediplussi コロナ検査はコンテナの中で採取 |
全てを満たすクリニックだったので、ここで検査を受けることにした。
予約はネットで簡単にできた。
検査代をネット払いか、当日払いかを選べた。
キャンセルも前日までにしてくれたら大丈夫とのことだった。
【フライトは土曜日の夕方】
【木曜日・検査当日】
11時半の検査予約
Mediplussiは住宅街の一角にあり、かなり小さかった。
コロナ検査は、クリニック外にあるコンテナ内でおこなわれた。
パスポートの確認、検査代を支払った。
受付の人(次の日私はこの人を怒らせることになる)、検査をしてくれる人、みなとても優しかった。
日本のフォーマットを持参したが、病院側が持っているとのことだったので必要なかった。
【金曜日・結果受け取り】
朝、9時ごろSMSに陰性通知が届いた。
Eメールにリンクが届いた。それをクリックすると、携帯に認証コードが送られてくる。
コードを入力すると、病院オリジナルの陰性証明書を見ることができる。
ただし、コード入力は10回までだそう。なぜ?
陰性証明書をもらいにMediplussiに向かった。ちなみに受け取りに予約は要らない。
受付の人が、2人分の陰性証明書(日本版とオリジナル版)を用意してくれていた。
確認した。
名前、パスポート番号、性別、国籍、生年月日・・・全て正しい。
よしよし。
続いて検査内容。採取方法、検査法、採取日、結果判明日・・・これも全て正しい。
医師のサイン、病院のハンコ・・・ある
交付年月日・・・10月14日(木)
採取日・・・10月14日(木)
結果判明日・・・10月15日(金)
しばらく考えた。“交付”ってどういう意味なんだろう、と。
結果判明日より、交付年月日が前の日付で大丈夫なんだろうか、と。
病院のオリジナル証明書の日付は15日なのだが。
これ、二重線で消して書き直すのってありなんだろうか、と。
訂正印ってあるのかな、と。
頭によぎる “ 陰性証明書不備による強制送還 ”
書き直してもらった。
すると、私の性別が男になっていた。
受付の人は “あ、間違えちゃった!”と、二重線を引いて書き直した。
どうしよう、二重線・・・
その陰性証明書を持って考えていると、その受付の人は勤務終了で帰宅した。
そこへやってきたのは、昨日対応してくれた受付の優しいお姉さん。
もう、自分で必要事項を記入するので、新しい用紙を一枚もらえますか。と聞いた。
お姉さんはあきらかに不機嫌な様子だった。なんでそこまで厳しいの。と言いたそうな。
そして、間違っている陰性証明書をビリッビリに破いて捨てて、
新しい用紙をくれた。私はKiitos Paljon. と言ったが、お姉さんは目も合わさず、
めんどくさそうに“キートス”と言った。
なんだか少し淋しい気持ちになったけれど、目的の陰性証明書をもらえたので
もう気にするのは辞めた。
【関空にて】
陰性証明書チェック時に、係の人に交付年月日について聞いた。
すると、“検体採取日と交付年月日が一緒の日でも大丈夫ですよ”とのことだった。
つまり、一番最初に作成されていた陰性証明書で良かった。
でもなぜ、検体採取日と交付年月日が同じ日付でいいのかよく分からない。
オリジナル証明書との日付とも合っていないのに。というか、オリジナル証明書の確認はちらっと見て終わりだった。
まあ、入国できたから良かったけれど。
【Mediplussiオリジナル証明書でも入国できたのかどうかについて】
・Mediplussiオリジナル証明書には抜けている情報が二つあった。
性別と検査結果判明日
・性別に関してはパスポートと照合できるけれど、検査結果判明日については
どうやって提示すればいいのか分からない。
なので、厚労省フォーマットに記入してもらうのが一番確実なのかなと。
他にも、フィンエアーがPCR検査を99€で始めた。
問い合わせの結果、日本フォーマットに対応しているかは分からない。
確認次第連絡する。とのことだったけれど、結局連絡は来ていない。(2021年10月現在)
関空についてからの書類検査についてはまた別の記事で。
Mediplussi この中に受付がある(検査はコンテナ) |
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