【第3回】出願方法について

YliopistoとAmmattikorkeakouluの出願方法について
フィンランドの願書の特徴は、1つの願書でたくさん希望学校を書ける。
日本の願書だと、A大学にひとつ、B大学にひとつ、とそれぞれに出願しなくてはいけないけれど、
フィンランドでは、学部、学校関係なしに、ごちゃまぜで願書希望を出すことができる。
総合選抜と同じシステム。    
Opintopolkuというサイトから。電子申請。
ammattikoulu, ammattiopistoについては、どこから申請するのかは分からない。
同じ、Opintopolkuからなのかな?

【この2年間の間で変わった出願内容】
・ 外国人から出願料金を徴収するようになった(たしか100€)
・ 本試験の前に、ネットでの事前試験を受ける必要がある。
(以前は、外国人なら書類選考をパスして、そのまま本試験に参加できた)
この、事前試験は外国人だけではなくて、フィンランド人にも課せられる。
・ フィンランド人は、出願の時点で学校が高校のテストの成績などを見て、
本試験に行ける人、行けない人が振り分けられていた。

【フィンランド人はどうやって受験先を決めているか】
フィンランドでは、センター試験がない。
どうやって出願先をみんな選ぶかというと、
高校3年の後期にある、Ylioppilaskirjoituksetという、総まとめテストみたいな試験の
結果で選ぶ。
この、Ylioppilaskirjoituksetは、フィンランド人にとってかなり大きな存在である。
なかには試験勉強中、鬱になる人もいるぐらい。

Ylioppilaskirjoitukset の結果が大学試験にも繁栄されるらしい。
事前試験が課せられるようになったけれど、Ylioppilaskirjoituksetの結果はどうなるんだろう…?
と、私は疑問に思っている。
事前試験での巻き返しもありなのかな。

【だいたいの出願時期】
出願時期は年に2回ある。
フィンランドの学校は、8月下旬に始まるものが多い。これを、秋学期という。
高校は5月末までなので、だいたい試験は5月中旬~6月上旬にかけて。
秋学期から入学する人の願書受け受付は、
3月~4月のあいだ。(フィンランド語コース)
英語コースは、少し早めの1月中にある。

学校が、1月から始まるものは9月に願書受付、11月に試験

【Opintopolkuから電子申請で出願】
Opintopolkuのサイトから、電子申請を済ませたら、
自分の高校卒業証明書やら、試験に有利と思われる文書のコピーを
第一希望の学校に提出する。

あとは、事前試験の日時がメールに送られてくるはず。
私が2年前に出願した時は、事前試験はなかったので、
直接試験の1週間前に、受験日の案内が送られてきた。ぎりぎり。

【受験までに】
だいたい、学校のホームページの募集要項の中に、
事前課題(ennakkotehtävä)が書いてある。
例えば、履歴書を作りなさい、とか。
それとは別に、事前教材(ennakkomateriaali)というものもある。
これは、試験までに読んでおく本だったり、プリントだったり。

私が社会福祉学部を受験した時には、事前に“社会福祉士の実際と将来”
という、資料(60ページ位)が事前教材だった。
同じ社会福祉学部でも、学校が変われば違う教材になる。
学校・学部によっては、事前教材なし。ということもある。
こんなバラバラな試験方法でどうやって平等性を保つんだろう。

【同じ学部なら1か所だけ受ければいい】
たとえば、A学校の社会福祉学部と、B学校の社会福祉学部を併願したら、
どちらから1つ、本試験の通知が送られてくる。(もし、書類審査・事前試験にパスしたら)
なので、試験日が違ったとしても、1つの学校だけ受ければいい。
※たまに、学部が同じでも複数受けさせることもあるみたい。
AMKとYliopistoを併願した場合は、どちらの試験も受ける必要がある。


次回 【第4回】試験内容について

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