【第2回】どうやって学校を選ぶか



















第2回は、学校選びについて    
学部を探す
同じ学部でもフィンランドの地域によって倍率が変わる。
ヘルシンキにある学校はいつも人気

ちなみにYliopistoかAMKを受けたい時は、高校を卒業していることが条件となる。(日本の高校でもOK)

フィンランドには、フィンランド語で勉強する学科と、英語で勉強する学科がある。
どちらの学科も外国人が受験できる権利はあるので、何を勉強したいのか、それをどこの学校で勉強したいのか。を、知っておくことが大切

Opintopolku.fi というサイトに、学校についての情報が英語で載っている。
フィンランド語の方が内容は充実している。

英語で勉強する学科を選ぶと
・その学科に、いろんな国の人が集まっている
・勉強できる学部は限られている
・TOEICの成績が必要
・授業料を払はなくてはならない(学校によって異なる)

フィンランド語で勉強する学科を選ぶと
・おそらく、学科内にはフィンランド人ばかり
・TOEICの資格はいらないけれど、フィンランド語でやっていける語学力が必要
・授業料は払わなくてよい
・フィンランド人と同じ受験を受けるので、だいぶ不利


Ammattiopistoって?
フィンランドには、YliopistoとAMKの他に、Ammattiopistoというグループがある。
Ammattiopistoは、高校と同じ学位になる。だいたい2年~3年勉強する。
美容師、准看護師(Lähihoitaja)、服飾、ウェイター、調理師、清掃員等は、Ammattiopistoにて
勉強することができる。

ウェイターや清掃員になるために、学校に数年通わなければならないフィンランド社会。
これがいいのかどうかは、なんとも言えないけれど。それによって、失業者が増えているのも事実。
例えば、働きたいけど学校に通って資格を習得しなければならない。という理由で。
第1回でも述べたように、移民局の判断基準は、勉強が資格につながるか。というところ。

現在、Ammattiopistoには、准看護師を目指す移民向けに、移民だけのフィンランド語で学ぶLähihoitajaの学部が存在する。
この学部には、おそらくフィンランドで長期的に暮らしている外国人向けだと思われる。
日本からの申し込みができるのかどうかは分からない。

例えば、“フィンランドで幼児教育が勉強したい”なら、

・Yliopistoにある、外国人向けの幼児教育学科に入学する
・Yliopistoのフィンランド語で学ぶ幼児教育学科に入学
・Ammattiopistoのlähihoitaja学部に通い、幼児教育を専攻する
・AMK のSosionomi学部(社会福祉学部)に通い、幼稚園の免許を取得する
・日本の大学を受ける時点で、フィンランドと提携している大学を選ぶ。

など、そんなところでしょうか。

ちなみに、Jyväskylä大学はフィンランドの中でも、教育の最先端の大学なので、
そこには世界から様々な人たちが教育を学びにやってきている。

受けたい学部を見つけたら
Yliopistoの仕組みは分からないけれど、AMKやAmmattiopistoには同じ学部でも、
若者向け、社会人向け、昼間コース、多様コースなどの学部がある。

若者向け(Nuorten koulutus)
Ammattiopistoが高校と同じレベルなので、
年齢制限を設けているところもある。
フィンランドでは、若者の失業率・進学率が問題になっている背景もある。
若者たちが、進学しやすいいように。

昼間コース(Päivätoteutus)
年齢制限はない
日本の大学のスタイルと同じ

社会人向け(Aikuisten koulutus), 多様コース(Monimuotototeutus)
転職者コース
できるだけ早く卒業したい人向け
仕事をしながら通いたい人向け
なので、授業が夕方にあったり、授業よりネットでの課題が多かったりする。
↑でも、これだと滞在許可が下りない可能性もある。
学校に行く回数が少ないから。=なら、フィンランドに住まなくてもいいでしょ、と。

ちなみに、日本の大学受験と言ったら、高校3年生が受験する。
というイメージだけれど、フィンランドでは転職者も多いので、
実際の受験会場には、老若男女問わず、様々な人が受けに来ている。
特に、過去の職業が評価されるので、若者には不利になることも。


次回【第3回】 出願方法について

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