フィンランドには2種類の大学がある。YliopistoとAMK




大学は、フィンランド語でYliopisto 
フィンランドには、他にもAmmattikorkeakoulu(AMK)と言って、職業大学がある。
日本の専門学校に少し似ているかもしれない。
日本の、専門学校といえば、美容師、保育士、服飾、歯科衛生士、などが最初に思いつくけれど、AMKは、勉強できる分野がもっと多い。
この、Yliopistoと AMKを、ひっくるめてKorkeakouluと言う。
今回は、このYliopistoと AMKの違いを紹介。     
私が現在勉強しているのは、AMKのSosionomi学部

Yliopisto と AMK
■ フィンランドには現在、15のYliopistoと26のAMKがある
■ どちらも、基本3年半通う
■ 卒業に必要な単位は、平均210-240op単位
■ この単位を、フィンランド語でopintopiste(op)と言う
 だいたい、1つの授業で、5op取得できる。
 授業によっては、1op, 2opという授業もある。
■ 1つの授業は、平均AMKで1か月半続く。
■ Alempi korkeakoulututkinto とは、Yliopistoまたは、 AMKを卒業した人に対して
与えられる称号(学士)
■ どちらも、Korkeakouluというくくりだけれど、Yliopistoに入学する方が難しい。
■ Yliopistoで勉強した後、院に行く人が多い(+2年)
■ Yliopistoは、研究・講義などに重点を置き、
■ AMKは、実習など、実践を通して学ぶことに重点を置く。
■ 私は、この実践を重点の勉強を期待して入学したが、実際AMKも
山ほどレポートを書かされることに気付く。
■ フィンランド人の中には、Yliopisto卒の人はAMK卒を見下してると
思っている人もいる。
■ Yliopistoにしかない学部もある。反対にAMKにしかない学部も。
例えば、先生を目指す人たちは、Yliopistoに行く。
看護師を目指す人たちは、だいたいAMKのSairaanhoitaja学部に通う

Yliopistoで社会福祉を勉強した人と、
AMK(Sosionomi)で社会福祉を勉強した人の違い
Yliopistoを卒業した人には、Sosiaalityöntekijä
AMKを卒業した人には、Sosiaaliohjaaja
という、違う職業名が付く。
通常、Sosiaalityöntekijäと、Sosiaaliohjaajaはペアとなり働く。
Sosiaalityöntekijäは、支援方法の決定権を持っている。(例えば生活保護の額、虐待の子どもを保護する等)
Sosiaaliohjaajaは、利用者とかかわることや、Sosiaalityöntekijäが下した決定内容を、
利用者に伝えたり、一緒に実現していく。
日本のソーシャルワーカーの現場では、この2つの役割を1人の職員が担っていることが
多いそう。
だから、1人の職員が抱える仕事量が半端ないんだろうな。

と、こういう感じでフィンランドには2種類の大学が存在する。
ちなみに試験では、第5希望ぐらいまで書けるので、Yliopistoを第一希望として
受けた人が受からず、AMKに入学してくることもよくある。

日本より半年短い、3年半という大学期間
日本より長い、3ヶ月という夏休み
そりゃあ、普段の授業内容が盛りだくさんになる。
実質2年間で、勉強している気分

フィンランドの学校で勉強してみたいな、という方はこっちの記事を参考にしてみてください


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