フィンランドの保育所の一日は、朝ごはんから始まる
私の実習している保育所は7時半開所、16時半閉所
こんなタイムテーブル
7:30 子どもが保育所にやってくる
8:00 朝ごはん
8:30 朝の会
歌うたったり、出欠確認をする
9:00 室内遊び
ままごとやら、ブロックやらで遊ぶ。ここに、製作とか音楽遊びとかが入る時もある
今は、5月末にある春の会(Kevätjuhlat)に向けて、音楽遊びに力が入る。
※春の会とは、フィンランド版生活発表会で終業式も兼ねている。
10:00 外遊び
たっぷり1時間は遊んでる。三輪車、ブランコ、砂場、遊具、虫取りなど、思いのまま
大人たちはベンチ周辺に集まり、世間話を始める。子どもにトラブルが生じるまで基本介入
しない。
11:15 昼の会
昼食準備を待つ間、ミニゲームをしたり絵本を読んだりして過ごす
11:30 昼食
給食。大人が配膳する。「たくさん食べる?少し?」と、子どもに聞いている。
例えば、サラダのドレッシングをかける場所とかも聞いてる。こうやって、子どもを一人の大
人として扱うのだそう。
12:00 昼寝
みんな、自分のぬいぐるみを持ってる。大人が物語を読んでベッドで寝る。
連絡帳のようなものは存在せず、昼寝の間に連絡帳を記入することはない。
職員は休憩に行く
13:00 昼寝から起きてきた子たちが室内遊び
14:00 おやつ
14:30 外遊び
子どもを迎えに来るピークは15時~16時の間で
だいたい16時をすぎるころには、子どもがほとんど残ってない。
なんで迎えに来れるんだろ、すごいな。日本だと、17時をあたりでやっとピークなのに。
掃除について
保育所には専属の掃除スタッフの人いるので、大人が掃除することはない。
お昼の後に机拭くぐらい。
なので、子どもたちも掃除をする習慣はない。
1か月の間の行事の割合について
一週間の間に、予定がぎゅうぎゅうじゃないから、大人たちも子どもの様子を見ながら、
予定を変更している。
特に、誕生日会とかは昼食の前に、みんなで歌をうたうぐらい。
カードも大人が作ったものを渡す。
なので、誕生日会カード作りのための製作はない。
外遊びでは、大人が遊びに介入しない
外遊びの様子が、日本の保育所・幼稚園とは全く違う。
日本からしたら一見放置しているようにも見えるけど、フィンランドでは、子どもと大人の間に
ものすごく物理的な距離がある。
まあ、だからなんか起こった時に大人たちはものすごく大きな声で遠くの方から叫ぶのだけれど。笑
でも、ケガした子をぎゅーと抱きしめたり、膝にのせたり、身体的な接触は多い。
子どもと大人の間に距離があると、子どもたちはなんだかものすごくのびのび遊んでいる。
やっぱり、近くに大人がいると意識するんだろうな。なんだかんだで。
製作について
製作は、一斉にする必要がないから、一人ひとり落ち着いてすることができる。
日本も保育所で低年齢児だと順番に製作することも多いけれど、幼稚園だとやっぱり時間の
関係上、一斉に製作することが多い。
大人がスパッと解決策を言う
例えば、日本ではとにかく子ども達で話し合って、子どもたちで考えを出し合うところに
重点を置くけど、フィンランドでは何かトラブルが起こった時、大人がピシャリと解決策を
言うことが多い。
なので、「○○ちゃんはどう思うかな?」とか、相手の立場に立たせる投げかけは少ない。
そのピシャリ感が、子どもにとって分かりやすかったり、スッキリすることも多い。
かと言って、彼らが考える力がない分けじゃなく、他のところで子どもたちは物事を考えようとする。
大人たちの自由度について
服装は基本自由で、スカートの人もいる。ジャージの人はいない。
むしろ、新しく買った服を着てる。
ピアス、マニキュア、髪型、アクセサリーなど、基本なんでもOK
ていうか子どもたちもピアス開けてる子多い。
と、こんな感じで保育所の1日は過ぎていく。
大人たちが仕事の多さにノイローゼになってる様子は、見られない。
それはもう一つのフィンランドの保育所でもそうだったなぁ。
大人たちの間に余裕が生まれるというか。
シフトの勤務時間が終わったら、サッサと帰っていくし。
まあ子ども20人に対して大人が4人もいたらそうなるか。
でも、一方で20人中、半数近くの子どもが特別な支援がいる子どもたち。というのも現実
こんなに1グループにいるのは、珍しいとのこと。
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