最近、フィンランド語初級試験を控えたロシア人に、私はフィンランド語を英語で教えるという、なんかすごくややこしいけど、教えている。
彼女は、7年間フィンランドに住んでいるが、フィンランド語を話すことができない。
「See you tomorrow って、フィンランド語でなんていうの」 と、聞かれた。
7年住んでいて、 See you tomorrow を知らない。あと、I know.も。
言語の習得って、その国に住めばいいってもんじゃないんだなということを、知った。
そこで、なぜ彼女がフィンランド語を話せないのか分析してみた。
1.家族がみんなロシア人
家庭の中で、フィンランド語はまず話すことはない
2.仕事で、英語を使う
彼女の仕事場は自宅で、英語を使う仕事だからフィンランド語はいらない
3.彼女自身が、フィンランド語に興味がない
これはポイント
4.それか、興味を持っていても、フィンランド語の必要性がない
家庭、仕事と、フィンランド語を使わなくていい
しかも、英語が話せるフィンランド人も多いから
5.フィンランド人が彼女に、フィンランド語を使わない
私、一番の理由はこれだと思います。
フィンランド人の中には、
・ ああ、この人フィンランド語しゃべれないな。と決めつける人
・ ああ、この人フィンランド語話せるだろうけど、自分は英語を話したい人
という、理由でフィンランド人が、フィンランド語を使わないことが多いです。
とくに、英語を話したい人。親切で英語を使う人もいるけど、
ほんとに、自分が英語を話したいという理由で、無理やり英語を使う人。
それって、結構失礼なんじゃないかな、と思う。
私も、あるフィンランド人とメールでやりとりをした時、
必ず英語で返信してくる人がいた。
メールだけ英語なのかなと思っていたけど、実際に会ってみると、
会話も英語で返される。
いや、フィンランド語で話しかけられて、英語で返すって…!
これは、日本でも外国人が日本語で話しかけてきて、
英語で返答する人。
それは、親切心であっても、失礼だと思う
そして、その外国人は、
「ああ、自分の日本語やっぱり、通じないんだな」と思ってしまう。
言葉を習得するには、興味・必要性・環境が大きく影響するのです。
ちなみに、2週間の集中レッスンの間に、
彼女はフィンランド語をどんどん習得していった。
フィンランド語初級試験という、危機感が
彼女の、語学力をグングン伸ばしていったのだと思う。
あと、私の英語の拙さにより、さらに習得していった。笑
なんだかんだ7年間住んでいるので、言っていることはなんとなくわかるそう。
なので、レッスン中も、
「ああ、それ何回も聞いたことある!でも意味わからなかった。
フィンランド人、そういうことを言ってたのか~」 と、“聞いたことある”と“その意味”が
リンクしていったみたいです。
彼女のフィンランド語の豊富な分野は、食べ物
その理由は、スーパーの陳列表示で覚えていった。と言ってました。
やはり、生きていくために食べ物は必要不可欠
子どもの外国語習得力が早いのは、脳の発達の影響もあるけど、
たとえ興味がなくても、周りの子どもがフィンランド語を話していたら、
自分も話さないと、遊びに入れてもらえないという危機感からフィンランド語を
習得していくんだと思う。
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