Kamppiで、バスを待っていた。
そこへ、半泣きの女の人に話しかけられた。
「財布なくして、家に帰れない」
Kamppi linja-autoasema (Kamppiバスターミナル)は、
Kamppiバスターミナルは、近距離と長距離があり、
近距離は1Fから、長距離は地下から出発する。
ちなみに、Kamppiというショッピングセンター内にある。
そのショッピングセンター内は、マリメッコとかタイガーがあったりして
色々楽しいのだけれど、なんせ、人が多くてすごくストレスになる場所でもあります。
そして、私はその長距離バスを待っていた。
バスがやってきた。
すると、私の目の前で、今にも泣きそうな女の人(20代)が、バスを
待っている人たちに何やら、話しかけていた。
その人は、切羽詰まった表情で私のところにもやってきた。
「Do you speak Finnish?」
と、聞かれた。
なんだ、英語で聞いてきたけど、内容はフィンランド語を話すか。って
そんで、彼女の話が始まった。
その人 「携帯と財布を全部置き忘れてきて、(どっかバスの中に)家に帰れないの」
私 「え、そうなの」
その人 「だから、家に帰るバス代がなくて困ってるの、必ず返すからお金貸してくれる?」
私 「え、うそ。いくら足りないの、」
(この人、演技してるようには見えないな。と思っている私)
その人 「56ユーロ」 (およそ6000円)
私 「高いね。えーっと、あーーっと、でも私のバスもう来てるから行かないと」
その人 「ううん、まだ時間あるから!チケット売り場のとこまで一緒に来て!
しかも、お母さんが病気なの!」
私 「じゃあ、もし私がお金貸したら、どうやって返すの?」
その人 「銀行に振り込むわ」
私 「私、フィンランドの口座持ってないんだけど」
その人 「え、まじ」
私 「ごめん、もう行かなきゃ」
その人 「わかった、ありがとう」
という、具合に、そのあともバスの中で、いったいあの人は
本当のことを言っていたのか、どうなのか、
家に帰れなくなったらどうなのか、、、とかモンモンと考えたけど、
ほんとに56ユーロもするのかよ、と思い、ネットで検索してみたら
14ユーロくらいで行ける距離だった。
Kamppiのバスターミナルでは、そういう詐欺がよくあるようで、
おそらく、私が体験したのもそのうちの一つだったんだと、思う。たぶん
私が、そのバスターミナルを利用するのは初めてではない。
その手口はどんなものか分からないけど、
出発直前の人を狙うっていうのも一つの方法なのかな。
あんまり、疑わせる余地を作らないというか。
でも、きっとグループ班っていうのもあると思うし、
一人が話しかけて、もう一人がそのすきに盗むとか。
フィンランド = 安全な国 と思っている人も多いと思うけれど、
ヘルシンキはなんか違う国と思っておいていいと思います。
ヘルシンキ、おそろしや、おそろしや
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