週に1回だったけど、難民センターで実習していました。
日本にやってくる、難民の情報は結構偏っている気がするけど、
難民センターで、どうやってみんな暮らしているのか、
私も少し分かりました。
私の実習場所は、未成年の難民センターでした。
18歳以下の子どもが暮らす施設です。
2014年までの調査では、未成年は160人くらいだったけど、
2015年もあわせたら、もっと増えてる。
最初は、30人位だった住人が、3ヶ月後には50人になってた。
そのうち女の子は、3人くらい。
まず、どうやって未成年が、はるばるフィンランドに。なのですが、
やっぱり、はるばるやって来ていました。
子どもを送り出す家族も、家とか全部売って、そのお金で、
自分の子どもだけでもヨーロッパで暮らせるように、って送り出す家庭もある。
どこの国からやってきた?
・ソマリア
・アフガニスタン
・イラク
おもに、この3カ国だった。
言語
・ソマリア語 (ソマリア)
・ダリ語 (アフガニスタン)
・アラビア語 (イラク)
・フィンランド語(フィンランド)
アラビア語は、いろんな国で話されているけど、
国によって同じ言葉でも、意味が変わるそうです。
なので、それが原因で喧嘩になったり。
英語
喋れる人もいるけど、喋れない人のほうが多いかな、という印象
宗教
・イスラム教スンニ派が多数
ちなみに、フィンランドは、キリスト教ルーテル派が国教です。
国別、言語別、宗教別、なんかいろいろだったな。
だから、誰がどこの国の人なのかも、全く分からなかった。
だいたいの1日の暮らし
・午前中、教会が主催している、フィンランド語学校に通う
・お昼過ぎに、施設に戻る、お昼ご飯
・施設で過ごす人、町に行く人、図書館に行く人 それぞれ。
・17時~18時が食事の時間
・その後は、自由時間
こんな感じ
フィンランド語を勉強する
秋休み、クリスマス休暇、とかある程度、大きい休暇が終わると、
学校は次のステップにすすみます。
教会の学校から、本当の学校に行く人、別の語学学校に行く人
施設から、施設へ
難民たちは、国境付近とか警察などでまず、申請します。
申請 = フィンランドに住める のではなくて、
みんなその結果を待ちます、その結果を待つ場所が難民センター。
でも、あまりの難民の多さに、結果はそんなにすぐにはやってきません。
インタビューなどものすごく細かくチェックされます。
その、申請場所からしばらくすると、本施設へ移動します。
住民が、施設に引っ越してくるのも、バラバラじゃなくて、
まとまってやってきます。
30人から50人に増えた時の、20人も、ある日やってきました。
みんな携帯を持ってる
もともと、持っている人もいれば、施設で支給(たぶん)して持ってる子もいます。
そんで、けっこうなぐらいの携帯依存症。スマホなだけに。
月に、何ユーロか支給されるので、それで、携帯代は払ってるみたい。
でも、日本みたいに携帯がバカに高くないので、本体で1万いかない、
月々も10ユーロとかで済む。まあその支給金の資源。それは税金なのだけど。
体を動かすのが好き
言葉が通じない分、みんな天気のいい日は、外でバレーとかやってる。
私も、それで仲良くなれた、はず。
まだまだ子ども
見た目こそ、でかくて大人に見える子でも、やはり未成年。
態度とかは子どもでした。
施設内を走って、注意される子とか。
職員に、ハグをしに行く子とか。
職員の人いわく、ハグとか身体的な接触は、すごく大事らしいです。
未成年の施設ということもあり、親がいないっていうのはとても、影響します。
なので、職員は時に、親のような役割も求められます。
職員の雰囲気
これは、すごくよかった。
職員自身も、何が今日起こるかわからないっていう日もあったけど、みんな明るかった。
あと、子どもに対してすごく優しかった。 「元気?」とか、いつも話しかけてた。
職員と子どもは、担当制です。
フィンランドの文化を教える
難民がすごく増えたっていうのもあり、言語別フィンランド文化講座があった。
たとえば、フィンランドの社会のルールとか。
人の家にいは、急に行っちゃだめだよ。とか、靴は脱ぐよ、とか、ほんとに基礎。
あと、アパートで夜遅くに音楽とかで騒いだらダメだよ。とか。
サウナのこと、天気のこと、などなど。
なんせ、難民たちはほとんどが2015年9月にやってきたので、フィンランドの春と夏を知りません。
一生、冬、暗いって思ってる人もいる。 笑
最後に、
アフガニスタンからやってきた少年(16)の話
いろいろ話してくれました。
少年 「アフガニスタンから、フィンランドまで2年かかったよ。」
私 「どうやって、来たの?」
少年 「歩き」
私 「え、ウソ」
少年 「ほんと。たまに、電車」
私 「電車か、そうだよね。」
少年 「でも、電車の下につかまって、乗車した」
私 「え、どういうこと、それ。電車の車両の下に、しがみついてたってこと?」
少年 「そうそう。そんで、トルコに1年いた」
私 「お金ってどうしてたの」
少年 「トルコに知り合いがして、その人が援助してくれた」
そんで、なんだかんだで、フィンランドに到着
私 「フィンランドは来てみてどう?」
少年 「うーん、あんまりかな。」
私 「そっか。笑」
この少年は14歳の時に、家族と離れて出発したのって、すごいな。
日々、フィンランド内でも難民の悪いニュースが報道されます。
でも、実際彼らと話してみると、印象はすごく変わる。
なんか、この人たちのパワーがいいように発揮できたらいいのにな、と思った。
さて、これからどうなっていくのでしょうか。
日本にやってくる、難民の情報は結構偏っている気がするけど、
難民センターで、どうやってみんな暮らしているのか、
私も少し分かりました。
私の実習場所は、未成年の難民センターでした。
18歳以下の子どもが暮らす施設です。
2014年までの調査では、未成年は160人くらいだったけど、
2015年もあわせたら、もっと増えてる。
最初は、30人位だった住人が、3ヶ月後には50人になってた。
そのうち女の子は、3人くらい。
まず、どうやって未成年が、はるばるフィンランドに。なのですが、
やっぱり、はるばるやって来ていました。
子どもを送り出す家族も、家とか全部売って、そのお金で、
自分の子どもだけでもヨーロッパで暮らせるように、って送り出す家庭もある。
どこの国からやってきた?
・ソマリア
・アフガニスタン
・イラク
おもに、この3カ国だった。
言語
・ソマリア語 (ソマリア)
・ダリ語 (アフガニスタン)
・アラビア語 (イラク)
・フィンランド語(フィンランド)
アラビア語は、いろんな国で話されているけど、
国によって同じ言葉でも、意味が変わるそうです。
なので、それが原因で喧嘩になったり。
英語
喋れる人もいるけど、喋れない人のほうが多いかな、という印象
宗教
・イスラム教スンニ派が多数
ちなみに、フィンランドは、キリスト教ルーテル派が国教です。
国別、言語別、宗教別、なんかいろいろだったな。
だから、誰がどこの国の人なのかも、全く分からなかった。
だいたいの1日の暮らし
・午前中、教会が主催している、フィンランド語学校に通う
・お昼過ぎに、施設に戻る、お昼ご飯
・施設で過ごす人、町に行く人、図書館に行く人 それぞれ。
・17時~18時が食事の時間
・その後は、自由時間
こんな感じ
フィンランド語を勉強する
秋休み、クリスマス休暇、とかある程度、大きい休暇が終わると、
学校は次のステップにすすみます。
教会の学校から、本当の学校に行く人、別の語学学校に行く人
施設から、施設へ
難民たちは、国境付近とか警察などでまず、申請します。
申請 = フィンランドに住める のではなくて、
みんなその結果を待ちます、その結果を待つ場所が難民センター。
でも、あまりの難民の多さに、結果はそんなにすぐにはやってきません。
インタビューなどものすごく細かくチェックされます。
その、申請場所からしばらくすると、本施設へ移動します。
住民が、施設に引っ越してくるのも、バラバラじゃなくて、
まとまってやってきます。
30人から50人に増えた時の、20人も、ある日やってきました。
みんな携帯を持ってる
もともと、持っている人もいれば、施設で支給(たぶん)して持ってる子もいます。
そんで、けっこうなぐらいの携帯依存症。スマホなだけに。
月に、何ユーロか支給されるので、それで、携帯代は払ってるみたい。
でも、日本みたいに携帯がバカに高くないので、本体で1万いかない、
月々も10ユーロとかで済む。まあその支給金の資源。それは税金なのだけど。
体を動かすのが好き
言葉が通じない分、みんな天気のいい日は、外でバレーとかやってる。
私も、それで仲良くなれた、はず。
まだまだ子ども
見た目こそ、でかくて大人に見える子でも、やはり未成年。
態度とかは子どもでした。
施設内を走って、注意される子とか。
職員に、ハグをしに行く子とか。
職員の人いわく、ハグとか身体的な接触は、すごく大事らしいです。
未成年の施設ということもあり、親がいないっていうのはとても、影響します。
なので、職員は時に、親のような役割も求められます。
職員の雰囲気
これは、すごくよかった。
職員自身も、何が今日起こるかわからないっていう日もあったけど、みんな明るかった。
あと、子どもに対してすごく優しかった。 「元気?」とか、いつも話しかけてた。
職員と子どもは、担当制です。
フィンランドの文化を教える
難民がすごく増えたっていうのもあり、言語別フィンランド文化講座があった。
たとえば、フィンランドの社会のルールとか。
人の家にいは、急に行っちゃだめだよ。とか、靴は脱ぐよ、とか、ほんとに基礎。
あと、アパートで夜遅くに音楽とかで騒いだらダメだよ。とか。
サウナのこと、天気のこと、などなど。
なんせ、難民たちはほとんどが2015年9月にやってきたので、フィンランドの春と夏を知りません。
一生、冬、暗いって思ってる人もいる。 笑
最後に、
アフガニスタンからやってきた少年(16)の話
いろいろ話してくれました。
少年 「アフガニスタンから、フィンランドまで2年かかったよ。」
私 「どうやって、来たの?」
少年 「歩き」
私 「え、ウソ」
少年 「ほんと。たまに、電車」
私 「電車か、そうだよね。」
少年 「でも、電車の下につかまって、乗車した」
私 「え、どういうこと、それ。電車の車両の下に、しがみついてたってこと?」
少年 「そうそう。そんで、トルコに1年いた」
私 「お金ってどうしてたの」
少年 「トルコに知り合いがして、その人が援助してくれた」
そんで、なんだかんだで、フィンランドに到着
私 「フィンランドは来てみてどう?」
少年 「うーん、あんまりかな。」
私 「そっか。笑」
この少年は14歳の時に、家族と離れて出発したのって、すごいな。
日々、フィンランド内でも難民の悪いニュースが報道されます。
でも、実際彼らと話してみると、印象はすごく変わる。
なんか、この人たちのパワーがいいように発揮できたらいいのにな、と思った。
さて、これからどうなっていくのでしょうか。
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