フィンランドは基本、教育機関の授業料はかからない。大学も。
しかし、外国人がヘルシンキ大学で勉強しようとすると、年間110万~280万、徴収される。
日本の大学授業料より高いじゃあないか。
さて、2015年フィンランド政府は、"EU圏外から勉強しにくる生徒に対して、
授業料を請求しよう。"ということが決まった。
" まあ、最少額としては年間1500€かな。
そのへんの金額は、それぞれの大学で決めてもらうことにしよう。"
ヘルシンキ大学は、それに伴い、年間10,000€ - 25,000€、
*つまり110万~280万(1€ = 113円計算)
の、授業料でいこう。ということが決まった。
学部によるけれど。
これ、誰も勉強しに来なくなるんじゃないのかな。
フィンランド、お金ないんだな。
ちなみに、この授業料徴収のポイント
・ 外国語で勉強する学部のみが対象
つまり、フィンランド語でない言語で、勉強する学部のこと。例えば英語。
・ 2017年8月から勉強を始める生徒、またはそれ以降の生徒が対象
つまり、いま、大学で勉強している人たちは、そのまま無料で勉強できる。
それに加え、フィンランドで学生滞在許可(Opiskelu oleskelulupa)を申請する時に、
残高証明書を提出しなくてはいけない。(フィンランド移民局HPより)
6720 € (76万円位) あることが分かる残高証明書を、申請書類に添付しなければならない。
というのも、フィンランド人に対しては、学生手当というものがあるけれど、
外国人には特に何もないので、自分で生活をやりくりしていくことになるため。
もし、ヘルシンキ大学のどこかの学部で勉強したいとなると、
① 試験に受かる
② 授業料を払える貯蓄がある
③ 残高に最低6720€ある。(1年間暮らす資金として)
そんで、学生寮を運よく見つけられたらいいけれど、
それもすごい競争らしいから、
学生寮に入れず、自分で家をヘルシンキで借りるとなると、
月に600€で見つかれば、安いほう。
なんかもう、金持ちしか通えない。
フィンランドには、ヘルシンキ大学、アールト大学などYliopistoと呼ばれる大学のほかに、Ammattikorkeakouluという職業訓練大学がある。
この、YliopistoとAmmattikorkeakouluを総じて Korkeakouluという。
英語では、Higher education institutions
この授業料について政府は、Korkeakouluの授業料という言葉を使っているので、
Ammattikorkeakouluも含まれている。
【参考記事】Hanna Eskonen. Yle uutiset. 2016.1.29 http://yle.fi/uutiset/helsingin_yliopisto_paatti_ulkomaisten_opiskelijoiden_lukukausimaksun_enimmillaan_25_000_euroa/8633589
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