お金とマッチング能力があれば取得できる ボランティアとオペアビザ


今回は私が実際に取得した滞在許可について、それぞれの取得のしやすさと費用について。この記事では、比較的取得が簡単なボランティアとオペアビザについて。

私がこの6年間で取得した滞在許可の種類は全部で5つ。

1・ボランティアビザ
2・オペアビザ
3・学生ビザ
4.就活ビザ
5.家族ビザ

※ビザと書いているけど、ここでの意味は滞在許可

それぞれの滞在許可の難易度と費用について

1.ボランティアビザ
難易度 ★☆☆☆☆
費用  ★★★★★

[以下移民局のページより(※1)]
審査日数 2ヶ月
審査料金 410ユーロ 


お金さえあれば誰でも取得できるビザ。と言っても過言ではない。
というのも、費用が1年間で100万円近くかかるから。
この100万円は移民局に支払うのではなく、ボランティア団体に支払う。
私はIIPという日本人向けのボランティア会社を通してプログラムに参加した。
他にも、ICYEと言って世界に事務所があるボランティア会社もある。

私は、費用が若干安いIIPを利用したが、費用以外にもIIPとICYEには違いがいくつかある。

ざっくり言うと、IIPはサバイバル系で、ICYEはグローバル・コミュニケーション系
IIPはヘルシンキ等の首都はなるべく避けて、地方に派遣される。
そして現地の生活を体験してほしいので、日本人との交流の機会は全くない。
連絡先も紹介されない。

ICYEは、定期的にキャンプや集まる機会を設けて参加者同士の交流を図る。
世界中の人が参加しているので、外国人の友達は広がりそう。
全体的に参加者の多くは若く、日本からの参加者も大学生が多い気がする。
ICYEの特徴として、毎月ポケットマネーがもらえる。たしか80ユーロくらい。
たしか医療保険も、ICYEがカバーしてくれる、はず。ホームステイ代も払わなくていい。
現地でサポーターの人さえもつけてもらえる。

それに対して、IIPはポケットマネーもなく、ホームステイ代も払う。
医療保険もないので、自分で海外保険に加入する。

これだけ見ると、絶対にICYEの方がいいと思うでしょう。実際にそうなのかもしれない。
私の時でプログラム費に20万円くらい差があったので、私は安い方のIIPにした。
もう自己投資と思ってあの大金を払った。今じゃもう払えない。

さて、こんな大金を払うぐらいなら自分でボランティア先を見つけて直接交渉で
滞在許可の申請をすればいいのでは・・・と思う人も。

残念ながらそれはできないようになっている。
移民局のホームページには(※1)、

Your volunteer work must be arranged through an organisation that runs volunteer programmes.
For example the following exchange programmes are accepted: Maailmanvaihto ry – ICYE Finland.
こんな文章が。つまり、ボランティアとしてフィンランドに滞在したいのならば、何かしらのボランティアプログラムを通しての参加が求められるということ。ここでもICYEが紹介されている。

IIPもICYEもホームステイ先、ボランティア先は見つけてくれる。
このボランティアビザにかかる費用はおよそ、

・プログラム費 100万
・移民局、滞在許可申請料金 5万
・月々のホームステイ代 43万(月々300ユーロだったとして)
・海外旅行保険 20万

合計 約168万円
これに加えて、飛行機代がかかる。


6年前の私は、フィンランド語はおろか英語の語学力もなかったので、どうにか
言語のレベルに関係ないビザはなんだろう、と思って選んだのがこれだった。
フィンランドはワーキングホリデーを日本と提携していないので、
フィンランドに長期滞在できる手段は限られる。
この時私はまだオペアビザの存在をしらなかった。知ってたら絶対にオペアで申請していた。

続いてそのオペアビザ。

2.オペアビザ
難易度 ★★☆☆☆
費用  ★☆☆☆☆

[以下移民局のページより(※2)]
審査日数 2-6ヶ月
審査料金 410ユーロ 

オペアについては、こちらから

オペアはマッチングする家庭を見つけるのが一番大変だけれど、
見つかってしまえばあとは結構楽。
オペアの申請には、17歳~30歳までの年齢制限がある。
オペアはポケットマネーも最低月に280ユーロもらえるので、
経済的にも余裕が。
ベビーシッターの場合、たいていその人の家にホームステイとなる。
そのため、土日やオンオフの切り替えができないのが難しいところ。

オペアマッチングプログラムみたいな有料プログラムを利用しなくても、
自力で探してもOKなところが、ボランティアビザと異なる。

最大で1年間滞在許可が降りる。
海外保険代と、航空券がその他の費用。



次回は、申請するまでが難しい 学生ビザ、就活ビザ、家族ビザ

他にも
フィンランドで暮らすために必要な滞在許可
滞在許可を申請する前に知っておくと便利なこと ー移民局に放置されないためにー

記事の情報は2020年1月3日現在





参考資料
※1 Finnish Immigration Service. Residence permit application for voluntary work. (最終閲覧日2020年1月3日) https://migri.fi/en/volunteering
※2 Finnish Immigration Service. Residence permit application for au pair status. (最終閲覧日2020年1月3日) https://migri.fi/en/au-pair/en


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