滞在許可を申請する前に知っておくと便利なこと ー移民局に放置されないためにー


いろいろな滞在許可を申請してきたけれど、
結局何が、移民局の審査に影響するのかはこれ!というのは結局わからない。
確実なのは、移民局(または大使館)訪問時に書類を完璧にしているかどうか。
訪問時に追加書類を求められたら、審査がだいぶ遅れると思っていい。

移民局へ催促の電話をかけると、結構審査が早くなったりもする。
ただしこれは、ある程度移民局訪問から時間が経った時に効果を発揮する。
私は一度訪問から半年経ったころ、電話をかけた。
私の申請は忘れさられていたようだった。それから一週間で
滞在許可がおりた。もっと早くかけておけばよかったな。

でも結局は移民局の担当職員によって審査期間が変わるような気が。
それぐらいフィンランド人の仕事ぶりにはムラがある。
ところが、フィンランドでは結構個人的な要望を伝えても通る時がある。
駄目もとで聞いてみるのが良い。これは移民局に限らず。

滞在許可を申請する前に知っておくと便利なこと

1.紙での申請より、電子申請の方が早くて安い。

2・移民局へは、ネットから必ず予約を取ってから訪問する。

3.2年目以降の申請では、フィンランドの銀行の残高証明を提出するとスムーズ。
日本の残高証明の場合、窓口でもらう英文の残高証明だけで昔は良かったけれど、今はそれに加えて通帳の記帳を自分で訳す必要がある。

4.Bビザの場合、海外保険の期間を基準に滞在許可の期間が決められる。

5.ビザ用の写真は日本で取っていった方が、きれいで安い。
フィンランドのインスタントで取れるのは、犯罪者のような仕上がりに。
写真屋で撮ると2000円くらいする。

6.電子申請で添付した書類の原本は、すべて移民局に持って行く。

7.審査料金は、電子申請の時支払うか、移民局で支払う。どちらで支払っても値段は変わらないので、いくら払えばいいか分からない人は移民局で払うのがおすすめ。

8・滞在許可には、初回滞在許可と、継続・延期滞在許可がある。
初回滞在許可の方が、審査料が高い。申請する滞在許可の種類が変わっても、
自分が今持っている滞在許可が有効ならば、継続申請になる。
例えば、ボランティアビザから、学生ビザに変えて滞在許可を申請したい時も継続申請扱いにできる。

You can only apply for an extended permit in Finland

If you submit your application abroad, your application will be processed as an application for a first residence permit even if you have already had a residence permit in Finland. The application will be subject to a processing fee for a first permit.
移民局のページには、このように書かれている。(※1) 継続ビザで申請したい時は、フィンランドからの申請に限る。という意味。日本で申請した場合、初回滞在許可扱いとなり、審査料金も高くなる。

9.日本の大学卒業証明書、資格証明書などは英訳で取得しておく。

10・移民局の職員も一人の人間。と思えば少しリラックスできる。少し。
言ってることが分からない時は、何度でも聞き直せば良い。
聞きたいことはあらかじめメモにしておくと良い。


 終わりに 

海外移住は、ものすごく漠然としていて、ものすごく壮大なことに感じる。 
私がフィンランドに長く暮らすきっかけとなったは、10年前、大学生の時、友達とフィンランドに旅行したのが始まりだった。それから日本で大学を卒業・就職し、数年経った頃、フィンランドで暮らしてみたいな。とふと思うようになった。
とりあえず1年間暮らしてみたら、フィンランドの良いところ、悪いところが見えてくるのではないかと。
でも、私の英語は海外旅行レベル、フィンランド語もモイモイしか話せないし、
いったいどうやってフィンランドで暮らせるのか、と考えた。
自分の専門は幼児教育なので、もしかしたら保育所ならなんとか
1年間やっていけるかも、と思いボランティア会社に申し込んだ。

私はその最初の1年間で、ホームシックにまったくならなかった。笑
むしろ、半年経ったころに “あと半年しかない” と焦るようになり、
次の滞在手段を考えるようになった。

1年間暮らして、フィンランドの様々な面を知ることになったけれど、
全部ひっくるめて、フィンランドで暮らし続けていきたい。と思った。
私のように同じような状況でも、1年経つまでに日本へ帰ることにした人、1年住んでみてフィンランドはもういいや。と分かった人など様々だ。フィンランドの中での住む地域だったり、ホストファミリーとの相性だったり、働く場所、ボランティアの場所、勉強する場所など色んなことがフィンランド生活に影響する。

そんな訳で、私の滞在許可と移民局の格闘はとりあえず終わった。



以前の記事
フィンランドで暮らすために必要な滞在許可
お金とマッチング能力があれば取得できる ボランティアとオペアビザ
申請するまでが難しい 学生ビザ、就活ビザ、家族ビザ



参考資料 
※1 Finnish Immigration Service. Extended permit (new fixed-term residence permit). (最終閲覧日2020年1月4日) https://migri.fi/en/extended-permit

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