フィンランドで暮らすために必要な滞在許可


明けましておめでとうございます。

フィンランドに移住して6年目、もうすぐ7年目が始まろうとしている。
昨日、新しい滞在許可カードが届いた。
この滞在許可カードで7枚目、種類にして5種類目。
フィンランド滞在カードコレクターとなりつつある私。

フィンランドに長期滞在するには、様々な方法があり、
それぞれの取得難易度や費用も様々。

私が今まで取得した滞在許可

1.ボランティアビザ
2.オペアビザ
3.学生ビザ
4.就活ビザ
5.家族ビザ

の5種類。

これらビザの取得については、後々記述するとして、
まずは滞在許可の基本について。


90日を超える滞在には滞在許可が必要

世界最強と言われている日本のパスポートでも、フィンランド(シェンゲン協定諸国)に
滞在できるのは最大90日
それを超える滞在には、滞在許可が必要となる。
シェンゲン協定では “180日以内の間で最大90日間滞在できる”
という決まりがあるので、90日間フィンランドに滞在すれば、そのあと90日間はフィンランドを含むシェンゲン協定の国には入国できない。

フィンランドの滞在許可は大きく分けて3種類

滞在許可には、A, B, と P の3種類がある。
Aは、労働ビザ、家族ビザなどが含まれ、滞在許可の期間も最大で4年。

Bは、ボランティアビザ、学生ビザなど短期の滞在許可で、基本は最大1年。

Pは、永住許可で、Aのビザで4年か5年以上フィンランドで暮らした人が、
申請対象となる。

労働ビザは、月収や契約期間が大きく影響するので、Bの種類になることも。
Aの許可を持っていると、フィンランドの国民保険に加入することができる。
Bの許可では基本加入できないので、自分で海外保険に加入しなければならない。
この違いはなかなか大きい。1年くらいの滞在ならそんなに違いは感じないけれど。
さらに、Bの滞在許可には残高証明書が求められる。

滞在許可理由の種類は大きく分けて3種類

移民局のホームページにも、種類は3つに分けられていて、

勉学、労働、家族

勉学は、学生ビザのこと。フィンランドの学校に通う人に与えられる許可。
労働は、多岐に分かれていて、ボランティアから、一般の労働、フィンランドで店を出す等の起業まで。
家族は、フィンランドに配偶者がいる人に与えられる許可。

日本人には関係ないけれど、他にも難民申請や、戦時中の地域からのフィンランド帰国者へ与えられる滞在許可などもフィンランドでは認知がある。

申請は、日本からでもフィンランドからでも可能
日本から申請する場合は、東京のフィンランド大使館に行って申請。
フィンランドから申請する場合は、フィンランド内にある移民局へ行って申請。
移民局はヘルシンキの他に、ラハティ、タンペレ、ラッペーンランタなどフィンランド各地にある。

日本からの申請とフィンランドからの申請での違い

どちらも移民局のホームページにある電子申請で申請する。
大使館や移民局へは主に、原本の確認や指紋登録のために出向く。

審査期間
移民局が最終的に滞在許可の審査をするので、
日本を一旦経由すると、その分時間がかかる。
でもフィンランドで申請したからと言って、早く審査が行われるわけでもない。

滞在許可カード と 航空チケット
日本で申請した場合、滞在カードが家に届くまでは日本を出国できない。
チケットの出発日時までにカードが届くとは限らないので。

フィンランドで申請する場合、空港の入国審査で帰りのチケットを確認される。
1年間有効のチケットを持っている場合、滞在許可カードの提示を求められる。
片道チケットで入国する際も同じ。
90日間内の往復チケットを購入して、帰りのチケットは捨てるのが一番安全。

90日滞在ルール
日本で申請した場合、この90日滞在ルールは全く関係ない。
フィンランドで滞在した場合、滞在90日を超えてもまだ審査中の場合、
フィンランドから出国できない。シェンゲン協定の他の国へも行けない。
ちなみに、審査中は労働もできないため出費が増える。
90日間を超えたあと、滞在申請が却下された場合1ヶ月以内にフィンランドから出国しなければならない。

ということで、初めて滞在許可を申請する時には日本で申請するのが
一番無難。でも、配偶者がフィンランドにいるならば、フィンランドで申請した方が
スムーズかもしれない。移民局に一緒に配偶者の人と行けるので。
審査を待ってる間も、住む場所があるので。

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私が初めて滞在許可を申請したのは2014年の1月で、
東京のフィンランド大使館へ行った。
すごく緊張したのを覚えている。
大使館のインターホンを鳴らし要件を伝え、中に入った。とても静かな場所だった。
ガラス越しのフィンランド人の人と、書類確認をおこなった。
その時、英語をうまく話せないと滞在許可が降りないのではないか、と心配した。
それから待つこと1ヶ月。家に滞在カードが届いた。

そして出発当日、滞在カードと滞在書類を握りしめ入国審査へと向かった。
パリで乗り換えでのヘルシンキ入りだったので、
フランスでの入国審査だった。
ここで、ノーと言われたらどうしようと、手に汗握る瞬間。
質問されるであろうことを頭の中でシュミレーションした。

いよいよ私の番。職員は私のパスポートを見た。
無言で入国スタンプを押してパスポートは返された。

滞在カードはおろか、旅の目的も何も聞かれなかった。
適当すぎるフランスの入国審査。笑

記事の情報は、2020年1月3日現在







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